多くの機械的特性をもつ代表的な工業用めっきで、比較的厚い(JISでは5ミクロン 以上と規定)めっきである。
- めっき面が清涼感のある青白色の冴えた光沢である。
- 空気中・水中で変色しにくいため、製品面を永く保護する。
- 硬度が高く、摩擦に強く摩耗しにくい。
ヴィッカース硬度800~1000Hvの硬さ。通常の電気めっきの中ではもっとも高硬度で、熱処理鋼、窒化鋼などより遥かに硬度が高い。
クロムめっきに要求されるもっとも重要な基本的性質であり、きわめて良好である。耐久性に優れ、繰り返しの摩擦や接触にも強い特性を持つ。
加熱によって、皮膜中に吸蔵されている水素の放出が起こり、硬度が低下する。300度以上に達すると、硬度は急激に低下し、耐摩耗性も低下する。
塩化物以外の化学薬品に対して安定であり、大気中でも10ミクロン以上の厚さをもつ皮膜は比較的良好な耐食性を示す。
寸法修正・修理を目的としている場合、多層の積層が可能。厚さは0.5mm~1.0mmが可能。部品の再生や寸法調整に最適。
大変優れており、金型においては硬度が同時に必要となるため、幅広く活用されています。特に樹脂製品の成形金型に適しています。
素地に鉄・砂・ガラスなどの粒子を吹き付けて、表面を粗する方法。表面に微細な凹凸を作り出し、独特の質感と機能性を持たせます。
エメリー・糸バフなどを用い、表面を磨き光沢を出す方法。均一で美しい光沢面を実現し、製品の質感と見た目の高級感を向上させます。