黒染・リン酸マンガン皮膜

黒染とは?

鉄鋼の表面に緻密な酸化被膜を形成させ錆を防ぐ処理のこと。
簡単に言えば、鉄の表面を錆びさせそれ以上、錆が進行しないようにする処理のことである。

特徴
  • 被膜が薄い・・・寸法精度が要求されているものに適す
  • 価格が安い
  • 「油分」がきれると錆の進行が速くなる
用途
  • 黒色にしたい製品
  • 寸法精度を維持したい製品

リン酸マンガン皮膜とは?

鉄鋼製品の回転、揺動部表面に、耐食性・油吸収性の良いリン酸マンガン皮膜を形成させ、錆・かじり・焼き付きの現象を防止する表面処理である。

特徴
  • 回転、摺動部の金属同士の接触を防止するため、焼き付き、カジリ等の現象が起こらない。
  • 油の吸収性がよいので、処理表面の潤滑性を向上させる。
  • 機械仕上げ時に付いた軽度の削り目を除去できる。
  • 黒染より、より良い耐食性が得られる。
用途

ピストン、ピストンリング、カムシャフト、ベアリング外輪、その他一般産業機械部品

※塗装下地としても利用可