【めっきの特性】

硬質クロムめっき

特長

  • 硬度が高い、耐摩耗性に優れる(摩擦に強く摩耗しにくい)
  • めっきを厚くつけることが出来る
  • バフ研磨を併用することにより「もっともピカピカ」になる。
  • ナシジを併用することにより「艶消し」になる。

主な用途

  • 硬さを必要とする場合
  • 摩耗しないようにしたい場合
  • めっきを厚くつけたい場合

CHEMICAL-F

特長

  • 無電解ニッケル皮膜中にフッ素樹脂(PTFE)が入っているので、潤滑性・撥水性・非粘着性がある
  • 耐摩擦性であり、耐摩耗性・耐食性・熱伝導性に優れる
  • 電導性を有し、消音および静電防止に効果あり

主な用途

  • なし

CHEMICAL-B

特長

  • 優れた耐摩耗性(無電解ニッケルめっきの3倍以上)
  • 高硬度

主な用途

  • なし

ニッケルークロムめっき

特長

  • 錆びにくく、光沢がある
  • バフ研磨を併用することにより「もっともピカピカ」になる
  • ナシジを併用することにより「艶消し」になる

主な用途

  • ピカピカにしたい場合
  • 錆びにくくしたい場合

無電解ニッケルめっき

特長

  • 硬くて均一なめっき皮膜を作ることができる
  • 複雑な形状に対しても、膜厚のムラなく均一にめっきできる
  • めっき後に熱処理をすることにより更に硬くすることが可能

主な用途

  • 形状が複雑な製品に均一なめっきをしたい場合
  • 硬さを必要とする場合
  • 寸法精度を必要とする場合

黒  染

特長

  • 黒色で1〜2μmの薄い皮膜
  • 「油分」がきれると錆の進行が速くなる

主な用途

  • 黒くしたい場合
  • 寸法精度を必要とする場合

リン酸マンガン皮膜

特長

  • 錆・かじり・焼き付きの現象を防止する表面処理
  • 油の吸収性がよいので、処理表面の潤滑性を向上させる
  • 機械仕上げ時に付いた軽度の削り目を除去できる
  • 黒染より、より良い耐食性が得られる

主な用途

  • ピストン、ピストンリング、その他一般産業機械部品

機械的特性

要求特性 各特性の概要 めっきの種類 適用例
高硬度 硬度の高いものは耐摩耗性にすぐれているだけでなく、耐擦傷性すなわちキズがつきにくいという特性もある。 硬質クロム、無電解ニッケル、ケミカルコートB、ニッケル-タングステン シリンダ、ロール、各種金型、ゲージ類、ベアリングなど
潤滑性 すべりやすさのこと。低摩擦係数によるもの、保油性によるもの、なじみ性によるものなどがある。 硬質クロム、ケミカルコートF・B、銀、錫 シリンダ、ピストンリング、軸受、シャフトなど
寸法精度 精密機械部品や電子部品に必ず要求される特性。厚さ10_m±1_mとか、±10%とかの表示がなされる。 無電解ニッケル 精密機械部品、精密金型、シャフト、ベアリングなど
肉盛性 寸法補正を目的とし、さらに耐摩耗性、耐食性、切削加工性などが同時に要求されることが多い。 硬質クロム、銅、ニッケル、鉄 ロール、軸受、シリンダ、クランクシャフト、金型など
型離れ性 金型に要求される特性。非粘着性とも深い関係がある。 硬質クロム、ケミカルコート 各種金型
低摩擦係数 すべり性とも称し、耐摩耗性や潤滑性と密接な関係にある。 硬質クロム、ケミカルコート 製紙ロール、糸送りロール、ガイド