【めっきの種類4】黒染・リン酸マンガン皮膜(リューブライト)

・黒染とは?

鉄鋼の表面に緻密な酸化被膜を形成させ錆を防ぐ処理のこと。
簡単に言えば、鉄の表面を錆びさせそれ以上、錆が進行しないようにする処理のことである。

特長

  1. 被膜が薄い・・・寸法精度が要求されているものに適す
  2. 価格が安い
  3. 「油分」がきれると錆の進行が速くなる

黒色にしたい製品
寸法精度を維持したい製品

【めっきの種類4】リン酸マンガン皮膜(リューブライト)

・黒染とは?

鉄鋼製品の回転、揺動部表面に、耐食性・油吸収性の良いリン酸マンガン皮膜を形成させ、錆・かじり・焼き付きの現象を防止する表面処理である。

特長

  1. 回転、摺動部の金属同士の接触を防止するため、焼き付き、カジリ等の現象が起こらない。
  2. 油の吸収性がよいので、処理表面の潤滑性を向上させる。
  3. 機械仕上げ時に付いた軽度の削り目を除去できる。
  4. 黒染より、より良い耐食性が得られる。

ピストン、ピストンリング、カムシャフト、ベアリング外輪、その他一般産業機械部品
※塗装下地としても利用可